性病で不安にならないために

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女性の性器ヘルペス感染症�@

ヘルペスウイルスは性器皮膚粘膜に感染すると、知覚神経を伝って仙髄神経節に至りここで潜伏感染します。潜伏しているヘルペスウイルスは時々再活性化され再び神経を伝って外陰部に水疱性、潰瘍性病変を作りますが、病変を作らず性器に排出されることもあります。初感染の場合、70%は無症候性ですが、症状が出る場合には強い症状が出ることが多く、再発型では症状は一般的には軽くなります。感染は性器間のみでなく、口を介した感染例もしばしば見られます。

女性の性器ヘルペス感染症�A

性器ヘルペスウイルス感染症では、初感染による発症、再発による発症に加え、始めて症状が出た場合でも、無症候のうちに感染し潜伏感染していたヘルペスウイルスが免疫抑制など何らかの刺激で再活性化して症状が現れる場合があります。そのため性器ヘルペスは、初感染初発型、再発型(潜伏ウイルスの再活性化による)、非初感染初発型(誘発型:無症候感染による潜伏ウイルスの再活性化による)に分類されます。初感染初発と非初感染初発は発症時の血清抗体検査で鑑別ができます。(初感染初発では陰性ですが非初感染初発では陽性となります)

女性の性器ヘルペス感染症�B

●初感染初発型の症状 感染から2〜21日(3〜7日が多い)の潜伏期間の後、強い痛みを伴って発症します。痛みが現れる前に、かゆみや不快感などの前駆症状がある場合もあります。発症すると強い痛みのため、排尿困難、歩行困難を呈し、入院が必要になることもあります。性器の症状は、水疱性または浅い潰瘍性病変で、大陰唇、小陰唇、会陰部に多発します。鼠径リンパ節の腫脹(はれ)と痛みが大部分の例で認められ、発熱、頭痛、倦怠感などの全身症状を伴うこともあります。また、強い頭痛、首筋の硬直、羞明感(まぶしく感じる)、尿閉や便秘などの性器以外の症状が合併する場合もあります。

女性の性器ヘルペス感染症�C

●非初感染初発型の症状 症状がなく潜伏感染していたヘルペスウイルスが、全身あるいは局所の免疫抑制状態になったとき再活性化されて病変を形成します。免疫抑制状態は、抗がん剤、副腎皮質ホルモン剤などの投与、放射線照射、手術などによることがほとんどですが、心身の疲労などが原因になることもあります。またHIV感染者、AIDS患者では免疫能低下とともにヘルペス性病変が見られるようになることが知られています。免疫抑制の程度により、病変の広さ、治癒期間が変わってきます。 ●再発型の症状 潜伏感染しているヘルペスウイルスの再活性化により繰り返し再発することが特徴です。症状は比較的軽く、多くは1週間以内に治ります。病変は小さい潰瘍性病変、多数集まった小水疱で、だいたい同じ部位に現れます。再発は、心身の疲労や女性の場合月経が契機となります。再発の回数は様々です。

女性の性器ヘルペス感染症�D

抗ウイルス薬(アシクロビル、パラシクロビル、ビダラビン)の投与によって行われます。しかし、潜伏感染したヘルペスウイルスは抗ウイルス薬が効かず、一応治癒しても再発が繰り返します。初感染の場合、軽症、中等症の場合は内服で、重症および免疫不全の場合には点滴による投与を行います。再発型の場合、軽症の場合抗ウイルス薬軟膏の塗布また貼付で行われる場合もありますが、それ以外は内服による投与を行います。一方、妊婦に性器ヘルペスが認められた場合、母子感染を防ぐため帝王切開での分娩が行われます。男性同様、潜伏感染したヘルペスウイルスは抗ウイルス薬が効かず、一応治癒しても再発を繰り返します。したがって、再発抑制のための継続投薬すなわち抑制療法が行われます。

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